小ネタ 2011-026

PS Vitaを分解して調べてみる

2011年12月17日にソニーの新しいゲーム機PS Vitaが発売された。手に入れたので分解して中身を見てみた。(2011-12-18)


PS Vita本体分解

 
 PSP go、PSP-1000、PS Vitaと、Xperia PLAY、mylo COM-2を並べて大きさ比較(PS Vitaが大きい)

 6本のネジを外すと簡単に分解できる。保証が無効となるシールなども無い。

 
 PS Vitaの基板
 ほとんどシールド板で覆われていて見える部品が少ない。


 
 ジャイロセンサー(3軸?) 3GA51H というマーキングされているが、STMicro製か? L3G4200Dに似ている。

 
 3軸加速度センサー Kionix製 KXTC9

 センサーの用途は、加速度センサーとジャイロセンサーを組み合わせてPlaystation3のコントローラーのSIXAXISのようなモーションセンサーとして使っているようだ。

 さらに電子コンパスが搭載されている。
 
 電子コンパス(地磁気センサー) AKM製 AK8975C



ゲームカートリッジ分解

 
 PS Vitaのゲームカートリッジの中身
 
 SanDisk製のチップが基板とかに実装されておらず、そのままケース内に固定されていた。

(後日加筆 2011-12-25)
 このゲームカートリッジの構造は、メモリースティックPRO Duoと同じではないかという話だ。
 Link - サンディスク、PSP向けの半透明デザインメモリースティックPRO Duoを発表

(後日加筆 2012-03-23)
 スケルトンのメモリースティックPRO Duoを入手した。
 
 部品の外観は、PS VitaのゲームカートリッジとメモリースティックPRO Duoとほとんど同じだ。
 ただし、端子の数がVita用では1つ増えている。(メモリースティックmicroの端子数と間違えた)
 メモリースティックPRO Duoと端子の数は一緒だが、端子のピッチが小さくなってるみたいだ。
 うまくやればメモリースティックリーダーで中身を読み出すことができるのだろうか?

 
 


PS Vita専用メモリーカード

 PS Vita専用メモリーカードも発売日17日に購入したのだけど、次の18日には壊してしまった。

 PS Vita本体の分解で何度かウラ蓋をあけたときにメモリーカードを挿しっぱなしにしてしまって、メモリーカードが引っかかってギロチン状にせん断応力が掛かってしまったためと思われる。
 ただ、PS Vita本体のスロット側の部品は壊れたりしていないし変形もしていないので、そんなに大きな力を掛けたわけではないと思う。
 むしろ購入したときのパッケージから出すときに透明の樹脂のパッケージにはまっているのを取り出すほうがよほど力を掛けたように思える。

 たまたま自分の購入したメモリカードが初期不良で壊れやすかったのか、それともVita専用メモリーカード全部が機械的に壊れやすいのか不明だ。
 死んでしまったカードは、返品するわけにもいかないので、あとで分解してみようと思う。


(後日加筆 2012-03-24)
 PS Vita専用メモリーカードの壊れたものを分解して中身をみようとしたのだが、モールド樹脂が固くて分解出来なかった。
 仕方がないので、砥石で削ってみた。
 

 
 Vita用メモリーカードの中身

 ゲームソフト用のカートリッジの中身とは違うようだ。カードの体積のほとんどがこの長方形の大きなチップで占められている。
 大きなチップの左側に小さな3つのチップが並んでいる。こちらの小さいのはコンデンサーだろうか。



有機EL画面の焼き付き

 PS Vitaの発売から約3ヶ月間の画面を付けっぱなしにしてみたところ、有機EL画面に焼き付きが発生した。(2012-03-24)
 有機ELパネルがどのくらい保つのか試してみたくて耐久試験的に試してみた。
 方法は、PS VitaのLボタンを押しっぱなし状態になるように改造して自動スリープをしないようにし、フレンド表示で放置した。
 約3ヶ月というと 30日×3×24時間で 2160時間のうち、多少ゲームしたり電源を切ったりしたのもあるので付けていたのは2000時間くらい。
 
 
 フレンド表示画面が焼き付いている
 (自分のPSNアカウント名も焼き付いちゃってるので中古として売ったり出来ない。もともと売るつもりもないけど。)

 ブラウン管の焼き付きとは原理が違って、局所的に発光素子が劣化したようだ。
 白い画面の時には目立って、黒い画面のときには目立たない。

 実用上はPS Vitaにはスリープ機能があるし、同じ画面を長時間表示させ続けることは無いのでこのように焼き付くことは無さそう。
 画面上部のステータスバーは表示頻度が高いので一日に1時間くらいステータスバーが表示される状態で使うとすると2000日くらいかかると思われる。



- Link -

PlayStation Vitaを分解してみた。内部構造にプロセッサなど,気になるところを写真でチェック ― 4Gamer.net
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