小ネタ 199X-011

JNetHackをWindows95/98に移植

JNetHackのページ

Windows95/98/NTへの移植版の配布による布教のページ



内容

screen shot of JNetHack for Windows95/98


ページ更新: 1999/11/29


JNetHackとは何か?


　「ローグ(Rogue)」というRPGの流れを汲むゲーム(ローグ風ゲーム)で、上の画面のような感じのテキスト画面表示のロールプレイングゲーム(RPG)です。

　ローグについては「Roguelikeのページ」を参照のこと。




JNetHackのストーリー


　あなた自身（親も同様だが）の乏しい財源の枯渇により，あなたは名目だけの教育を断念すべきだと認識した．経験と技量の欠落はとんでもない冷酷な未来への直面というものをあなたに残した．あなたはいくつかの退屈な職種を探すことができた．注意されたことをうまくやり，十分な金を稼ぐ地位まで昇進することを期待することができた．別の選択肢として，世界中を旅し，予言，窃盗，聖戦，殺しなどで日々の糧を得ると言うのも考えられた．あなたは田舎のギルドマスターの反対を押し切って冒険者の道を選択した．なんだかんだで，このような冒険者が戻ってくると，彼らはたいてい最初に出発したときよりも羽振りがよく見えるものである．戻ってこない冒険者の連中がまだ冒険をしているなんて誰が言えようか？

　いろいろ訪ねるうちに，あなたは噂を耳にした．イェンダーの魔除けと呼ばれるものがあり，手に入れることができるなら，すばらしい財産をもたらすと言うのだ．あなたが聞いたとある伝説では魔除けを見つけたものは神から不死の体をさずかるとされていた．また，魔除けは運命の大迷宮の奥深くゲヘナの谷を越えたところにあるとも噂されていた．あなたは魔除けの力が真実でなくても，あるいは，やっかいごと取り除くものでなくても，少くとも冒険談を田舎の吟遊詩人にかなりの金額で売ることができると考えた．あなたは田舎の安宿で一晩最後の宿を取り対策を練った．安宿の壁に掲げられた成功率のオッズが下がれば下がるほど，あなたは意気消沈した．朝起きると，あなたは親類を集め，冒険に出発した．

　あなたは洞窟に向けて旅立ち，無事何日かの旅を続けて恐怖の迷宮への入口を示す古代の遺跡へとたどり着いた．夜も更けていたので入口でキャンプをすることにし，その夜は広々とした空の下で眠りに就いた．翌朝あなたは道具をかき集め，もしかすると地上での最後になるかもしれない食事を済ませ，洞窟へと入っていった．

- 恐怖の迷宮への招待 (NetHack 3.2ガイドブック)　より 引用 -



JNetHackを手に入れる


Windows 95/98/NT版 JNetHack 最新版 (英語版の最新版NetHack 3.2.2がベース)


　現在、JNetHack 1.1.x (UNIX版,Win95/98版,etc)がリリースされました。詳しくはこちら。



Windows 95/98/NT版 JNetHack 1.0.5.4.1

　
どこが新しいのか...
　　・新しい職業「戦士(Fighter)」が追加されました。（日本語版のみのオリジナル職業です）
　　・魔法書の呪文システムが変更され、失敗の確率があらかじめ分かるようになりました。
　　・その他、細かな点が変更されています。　(→もっと詳しい情報)
　　・簡単にインストールするためのセットアッププログラムが付属します。

　〔 関連リンク: 作者(沼田氏) , JNetHack1.0.5のページ , JNetHack情報 , 木原氏のパッチ〕


Windows 95/NT版 JNetHack - The Next Generation

　
どこが新しいのか...
　　・新しい職業「ギーク(Geek)」が追加されました。（ギークとは、ハッカーのことです）
　　・銀河ヒッチハイクガイド等に登場する怪物等が新たに追加されました。
　　・鍛冶場,殺人ハイスクール,コンピュータルーム,鍵の間,竜王のねぐら等の特殊な階が追加されました。
　　・逆識別の巻物,大量虐殺の巻物等、多くのアイテムが追加されました。。
　　・その他、色々な点が変更されています。　(→もっと詳しい情報)
　　・簡単にインストールするためのセットアッププログラムが付属します。

　〔 関連リンク: 作者(小澤氏) , TNGの情報 〕


Windows 95/NT版 JSlash ( 日本語版 Slash [ Super-Lotso-Added-Stuff-Hack ] )

　　・多くの怪物が新たに追加されました。ビホールダー(いいのか?)とか光る目玉とかガス因子とか。
　　・地下すぐ近くの町,コボルドの町,海,巨人の住家,クモの巣窟等の特殊な階が追加されました。
　　・完全回復の薬,変化の薬,千里眼の薬,不死身の薬等、多くのアイテムが追加されました。
　　・その他、色々な点が変更されています。
　　・簡単にインストールするためのセットアッププログラムが付属します。

　〔 関連リンク: JSlashの部屋 〕


Windows 95版 JNetHack 1.0.3 （ちょっと古いバージョンです）



JNetHackの遊び方 （はじめてJNetHackを遊ぶ方々へ）


1. Windows版の起動

私の場合、次のようなバッチファイルを作り、プロパティを設定するとPIFファイルができますので、デスクトップに置いてこれを使って起動しています。プロパティでフォントなどを大きく設定しております。

---
@echo off
cd c:\games\jnethack
jnethack
---

あるいは、autoexec.batでPATHをc:\games\jnethackに通しておき、MS-DOSプロンプトからjnethackを起動するという方法もあります。


2. どうやって遊ぶのか

まず最初にカーソルと同じ位置に表示される「＠」がプレイヤーである貴方自身です。テンキーで移動することができます。モンスターにぶつかると攻撃を加えることになります。

すぐ近くに「ｆ」（ネコ科の怪物）または「ｄ」（イヌ科の怪物）が表示されますが、これは貴方のペットですので攻撃してはいけません。いっしょに戦ってくれる味方です。

しばらく迷宮を探索すると、ジャッカルやイモリやグリッドバグやゴブリンなどの怪物に遭遇します。序盤に出てくるこれらの怪物は弱いですので容易に葬り去ることができるはずです。倒した後、死骸や持ち物がその場所に残されていることがあります。必要であれば拾って取っておきましょう。

怪物の攻撃を受けて貴方のHPが減っている場合、安全な地点まで逃げて、「.」コマンドで休息を取って回復することができます。ただし連打して先行入力すると怪物が寄ってきたときに危険です。フルキーから回数を入力して「.」コマンドを使うと、途中で何かあったときにコマンドの実行が自動的に中断されるので安心です。

またしばらく探索するとアイテムを拾うことがあります。「ｉ」コマンドで、あなたの持っている装備を確認してみてください。アイテムを使用するには種類別にそれぞれコマンドがあります。武器を装備するには「ｗ」コマンド、防具の装備は「Ｗ」コマンド、巻き物を読むには「ｒ」コマンド、薬を飲むには「ｑ」コマンド、物を食べるのは「ｅ」コマンドがあります。

あとはひたすら迷宮の奥深くにある財宝をめざして探索の旅を続けるだけです。その他のコマンドについては「？」コマンドでヘルプを見てください。


3. ちょっとしたコツ

職業は、「Ｂ」(野蛮人)が強いので初心者にはオススメです。

腹が減ったら、食料を食べなければなりません。食料が不足すると怪物の死骸も食べなくてはなりません。死骸は新鮮なうちに食べないと、腐ってしまいますので注意しましょう。また有毒な生物は食べない方がいいです。

ドアや宝箱に錠がかかっていて開けられないことがあります。鍵を持っていれば容易に開けることができますが、さもなくば蹴飛ばすというコマンドを使って錠を破壊することができます。1度で壊れないときには壊れるまで何度でもケリを入れてください。

途中で行き止まりばかりで下に降りる階段が見つからない場合があります。そういう場合には大抵は隠し扉があります。行き止まりの部屋や通路の行き止まりや曲がり角の地点で「ｓ」コマンドで周辺を調べて見てください。１回で見つからない時には、同一地点で５回〜２０回くらいコマンドを入力する必要があります。


4. その他の初心者向けの情報



JNetHackのつくりかた





おしらせ！



おしらせ その１

　1997年8月までに配布しておりましたWindows95版のJNetHack 1.0.5.2およびTNGにて、一部のクエストデータが入っていないという不具合がありました。現在こちらで配布している97/8/17版では直っております。

　1997/8/17現在、バイナリファイルのみ配布しておりますが、これはプロバイダのディスクスペースがないためです。個人でこういうことをするためにディスクスペースを借りるのは高価すぎるという事情をご理解くださいね。そのうちベクターデザインのPACKあたりから入手できるように登録しておきます。それまで待てないソース入手希望者には個別で対応しますのでメールください。

1997/9/7現在、ベクターデザインのPACKのページに登録されましたので、そちらからソースの入手ができます。


おしらせ その２

　Windows95版のJNetHack 1.0.3および1.0.5.2が、PC-9821にて動かなかったとの報告がありました。(TNGや1.0.5.4.1についても同様だと思われます。)
現在までのところ2件の報告のメールがありまして、それぞれPC-9821Xa13とPC-9821Xv13/R16にて 動作しなかったとのことです。
　私のところでもPC-9821Xeを導入してテスト環境を確保して症状については確認しておりますが、直るメドは立っていません。(1996/12 , 1997/8)

　VectorDesignで見つけたWin95用の英語版NetHack 3.2.0バイナリは、傀儡という人が98にも対応させているということがわかりまして、コンタクトを取りましたが、残念ながらソースが事故で消えて残っていないということです。キーコードに機種依存があるということは教えていただきました。(1997/9/13)

　NECからPC97マシンのPC98-NXシリーズが発表されました、ついに。旧98の仕様のパソコンは世の中に台数が出ているので、まだまだソフトを作るときには98で動くかどうかが問題になることがあるのだろうなあ。今でも海外製のWindowsソフトでAT互換機に機種依存しているソフトはNECマシンで動かなかったりとかしています。JNetHackも実はWindowsNT用の英語版NetHackのソースリストをベースにしているので、動作についてこういうことになってます。汎用的な方法で98に対応させたいと思っていましたが、どうもできそうにないので機種判別と98専用のコードを書かないとダメみたい。98の判別法ってどうするのが確実なんでしょうか? (1997/9/27)

次の場所でココのとは別の98用およびAT互換機用バイナリが入手できます。



はみだし情報




その１ - Credit Card

観光客(Tourist)が最初から持っているアイテムにクレジットカードがあり、これを使うと扉や宝箱のカギを開けることができます。「なぜクレジットカードでカギがはずせるのか?」というのを前から疑問に思っていました。
最近、ダグラスアダムスのSF「銀河ヒッチハイクガイド」シリーズを読んでいて、出典と思われる場面がありました。 その登場人物フォードプリーフェクトが宇宙一警戒厳重な出版社である銀河ヒッチハイクガイド社(メガドード)の地上13階の窓から再侵入する際に、彼のクレジットカードをスキマに差し込んでロックを解除しています。
銀河ヒッチハイクガイドはいくつかのモンスター名の元ネタになっておりますので、たぶんコレじゃないかなーと思います。
(1997/8/18)


その2 - WinRogue

アスキーからWindows版のRogueが 「WinRogue -イェンダー探求の書-」 というCD-ROM付き書籍として9月12日に発売されたみたいです。画面写真を見ると、3D表示のダンジョンにポリゴン表示のアルファベットの怪物が表示されてたりして、これをRogueと呼んで良いものかどうか悩むところである。
セガの3D対戦格闘ゲームのバーチャファイター2のネームエントリーではポリゴン表示のアルファベットを相手に殴る蹴るするのであるが、ひょっとしてWinRogueはコレが元ネタなのかなと思ったのですが、どうなんでしょ?
(1997/9/13)


その3 - Jolt Cola

　「Jolt Cola」というと、JNetHack TNGに登場する飲み物で、ギーク(Geek)の初期装備である。同様にTNGに登場する飲み物の「汎銀河ウガイ薬バクダン」が実在しないのに対して、「Jolt Cola」は実在の飲み物である。日本では一時期上陸したこともあったようだが、コカコーラやペプシコーラほどの知名度にならずに終わってしまったようだ。アメリカではもっと知名度があると思われる。「Jolt Colaホームページ」というのも存在する。
　ギーク/ハッカーは、こういうジャンク系の飲料を好む。ガラナエール好きだとかドクターペッパー大好きとかいう輩も居るものである。 由緒正しきハッカー向け迷著「Giga bites: The Hacker Cookbook」という料理書にも、その名も「Jolt Bolt」というレシピが載っている。　簡単なので紹介すると
　曰く、材料(1人前):　Jolt Cola ... 1缶 , 棒状のシナモンキャンディ ... 2本。
　　　　作り方:　コーラをグラスに空けキャンディを加え、キャンディが溶解するまでステアする。氷を入れて、お出しする。
　どこかでJolt Colaを入手したいのだが、売ってないのかなあ。
(1999/8/7)



リンク


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