小ネタ 2011-017

TVアナログ放送終了と、その後


TVアナログ放送終了

2011年7月24日、アナログのテレビ放送が終了した。
昔、作った自作テレビを物置から引っ張り出してきてアナログ終了を映してみた。この自作テレビはお役ご免となった。
 

 

 3月の大震災の被災地3県で終了が延期されたが、それ以外の地域で予定通り終了した。
 アナログテレビ放送終了については賛否両論があった。方式として地上波デジタル化が妥当かとか、周波数跡地のオークションが妥当かとか。
 結局は、末端の消費者は今まで持っていたアナログのテレビが使えなくなり、買い換えが必要となった。(地方民間放送局の利権は維持され続けることになった。)


自作テレビをデジタル放送に対応させてみる

 地上デジタル対応のテレビ購入やアンテナ工事が間に合わずに、地デジ化でテレビが見られなくなるのを地デジ化難民などと呼ぶそうだ。
 
 地デジ化難民対策で、地域で説明会・相談会などが行われていて、格安のチューナーを売っていたり、最後には無料貸し出しとかあったそうだ。
 自分の場合、難民というより脱テレビ(脱地上波)しているのだけど、自作テレビはせっかくなので改造してデジタル対応に作り直したいと考えている。

 まずは自作テレビの改造の前に、外付けの地上デジタルチューナーを試してみた。
 
 自作テレビと、地上デジタルのチューナー

 (1)バッファローのチューナー
 
 バッファロー製の安価なチューナー DTV-H300
 
 このチューナーはコンポジット信号(黄色のNTSCビデオ信号ケーブル)の出力とD端子の出力なのだが、自作テレビには、そういった信号入力の機能がない。
 RFコンバーターを使ってRF信号に変換して接続する必要がある。
 RFモジュレータのICのNJM2208Dとかを使って自作することも考えたが、ゲーム機(セガサターン)のRFコンバーターを改造すると簡単というので、使ってみた。

 バッファローのチューナーとセガサターンRFコンバーター改造品と自作テレビを接続して、地上デジタル放送を受信できた。たくさん繋げ過ぎなので、もっとすっきりさせたいと思った。


 (2)AVerMediaのデジアナ変換ボックス
 
 AVerMediaのAVT-A285というデジアナ変換ボックス
 
 このチューナーはRF信号を出力するので、アナログテレビのアンテナ端子にそのまま接続できる。
 RFコンバーターが内蔵されているだけのようだ。
 最近はRFコンバーター単体が入手できないので、そういうのを狙ったスキマ商品っぽい。
 RF出力のチャンネルは固定なので、元のアナログテレビのチャンネル操作は使えない。
 B-CASカードは、小型版のminiB-CASになっている。
 もうB-CASは廃止したらいいのに。


 (3)ワンセグチューナー
 
 カーナビ用のワンセグデジタルチューナーキット
 ワンセグならB-CASカードは不要で、チューナーも小型だ。

 上記の3つのチューナーのどれかを改造して、自作テレビを改造する材料にしようと思う。


NHKが来たらしい

 NHKが、地デジ化がちゃんとできたかどうか、NHK職員を動員して各戸に訪問しているらしい。
 で、ちゃんとテレビが映っているから大丈夫です などと答えると、受信料の契約を要求してくるそうだ。
 自分の家にも2011年8月6日に来たようだが、留守だったのでポストに紙が入っていた。(2011-08-06)
 テレビ映っていますか、とか、テレビありますか?というのを飛ばして、いきなり「至急送付してください」という。
 

 自分はもう10年近く前から地上波のテレビを視聴するのを止めていて、SkyPerfectTV(スカパー)に加入している。
 スカパーのアナログの旧衛星の専用チューナーを使っている。
 NHKや地上波民放を見ていないので、受信料を払うつもりは無い。
 NHKの訪問を受けたときには説明が面倒なのでテレビは無いと答えていた。

 自作テレビとかワンセグ機能を内蔵した携帯電話とか持っているし、今回お試し用に地デジチューナーを買ってしまったので厳密にはテレビは無いと言えない状態になっている。
 いま試している実験が終わったら自作テレビと地デジチューナーは家とは別の場所にある物置用の倉庫に片付ける予定だ。
 ただ、ワンセグ機能を内蔵した携帯電話には困っている。自分はワンセグ機能を使ってないのだけど、ワンセグ携帯電話は家にテレビを設置したのと同じだとNHKは主張しているし、ワンセグ携帯のみの人からも受信料を取ろうとしている。

 受信料を払わないと言うためには、ワンセグ付き携帯電話は機種変更するしかないのかもしれない。


デジタルTVよりもネットTV

 テレビを地上デジタル化しても別に嬉しいことは無いと思う。少し画質は良くなるのかもしれないが、何十万円もする大画面テレビを使うのでなければ恩恵は少ないと思う。
 それよりは、ネットワークを使った恩恵に興味がある。このあいだ、既にGoogleTVなどを試してみた。
 最近だと、ロケーションフリーをするためのSlingboxとか、自宅クラウド化で動画ファイルをどこでも鑑賞するためのPogoPlugとか試し中だ。
 
 SlingBoxはスカイパーフェクトTVを自宅の外からみるのに使っているが、他にも色々応用を試しているところだ。


自作TVの改造(その2)

 
 ワンセグチューナーを改造して、ロータリーエンコーダーの回転操作でチャンネルが切り替えできるような電子工作を作ってみた。
 Arduinoマイコンボードをベースにアナログスイッチシールドというのを自作して組み合わせて、ソフトはArduinoのブートローダーを使わずにAVRマイコンソフトをC言語で書いてみた。

 このチューナーを上記の自作テレビを改造して、古い地上波アナログチューナーを取り外して代わりに接続すれば動くはずである。

 ただ、完成させて設置するとワンセグでもNHKの受信料の徴収の対象になってしまうのでマズい。
 あえて完成させずに放置しておくことにする。