小ネタ 2005-013

ゲームボーイミクロのクロックアップ改造(と、バックライト付きGBASPの改造)

ゲームボーイアドバンスの小型化モデルチェンジされた「GAMEBOY MICRO」が発売された。そして、入手していきなりクロックアップの改造をしてみた。


[ クロックアップ改造したゲームボーイミクロが動作したところの動画 (0.9MB) ]
[ MPEG1形式に変換した動画 (2.89MB) ]


途中で写真を撮るのを忘れたので中身の写真は無し。(分解とかはインプレスのページが詳しい)

ミクロは小型化のため、クロック用には水晶でなく発振回路と分周回路を内蔵したクロックモジュールを使っていた。
とりあえず6MHzのものに取り替えてみた。


(後日加筆 2005.10.10)
 GBA-SPの改良版としてバックライト付きのSPが海外で発売されている。とりあえず入手してみた。
 気になる画面の明るさを比較してみた。
 
 左上がゲームボーイミクロ、その下がニンテンドーDSの下半分、左下がGBAをアフターバーナー改造してフロントライトを組み込んだもの。
 真ん中の右寄りがノーマルのGBA-SP、一番右側がバックライト付きGBA-SPである。

 バックライト付きのGBASPの明るさはミクロと同等かそれ以上である。ただ、色が濃すぎるというのと赤色が強すぎてちょっと不自然という印象を受ける。(後日加筆 赤色が強いというわけではなく、どちらかというと緑の方がが強いかも知れない。どちらにしろカラーバランスは変に感じる。あとでカラーバーを表示する自作ソフトを使って見てみる予定。)

 ともあれ、明るくなったSPは気に入ったので前のSPと同様にクロックアップ改造などを仕込んで従来SPの代わりに使う予定。


(後日加筆 2005.10.14)
 バックライト版SPを分解してクロックアップ等の改造をした。8MHzのクロックを入れた。
[ クロックアップ改造したバックライト版GBA-SPが動作したところの動画 (1.02MB) ]
[ MPEG1形式に変換した動画 (3.26MB) ]

あと、新SPは十字キーに問題があるようだ。自分が手にした個体のみかどうかは分からないが、分解して調べたところ、
・十字キーの軸が微妙に(?)短く、複数の方向が同時に入りやすい。特に十字の中心部を押すと上下や左右が同時に入ったりする。
・メイン基板の厚さが薄くなって取り付け寸法をずらすために、筐体内の固定用の突起の寸法が多少(?)変わった。
・十字キーの軸が当たる部分の基板のパターンが変わって、銅箔のパターンが無くなった分だけ隙間が増えた。
・十字キーのスイッチ部品が変更された。
 (新SPの十字キーのスイッチは、自分のニンテンドーDSのABXYボタンと一緒の部品が使われている。ちなみに旧SPは同じDSの十字キーと一緒。自分のDSはABXYボタンと十字キーとで部品が違う。ロットによって使われている部品が違うようだ。)
と、以上が複合して効いている感じ。とりあえず、軸の根本に0.3mmくらいの厚さの詰め物をした。

分解改造中に気づいたのだが、GBASPの新旧の液晶とメインボードの組み合わせを取り替えたら、液晶が正しく映らなくて、ネガポジのような表示になった。液晶への信号電圧の極性が変わったようだ。液晶駆動ICを持ってなくてCPUに内蔵しているはずなので、CPUごと改訂されたようだ。実際、CPUのマーキングも違っていた。周辺のICも減っているのでついでにCPU内に統合化したのかもしれない。

あら探しをするようだが、あと1つ気になったのは、折りたたみ筐体の液晶側の筐体の合わせ目の左右部分に隙間が空いているみたいなのが気になる。中のバックライト液晶の寸法が変わったのでどうしても入り切らなくなったのか、あるいは単に筐体の修正忘れなのか? それとも組み立てミスか。

総じて、細かい部分のつめが甘いように思える。新GBASPが日本で出していないし日本で発表もしてないのは米任天堂が独自で作ったものだからだろうか? DSが現時点であまり売れなかった米国ではGBASPの方が大事かもしれない。ミクロはどう考えても米国人の手には小さすぎるし。