----------------------------------------------------------------------------- YM Version 2.01 YMODEM File Transfer Program for PC-E500/1480U Series Copyright (c) 1992-94 by Y.Akagawa -----------------------------------------------------------------------------  <はじめに>   このプログラムは YMODEM(-BATCH)プロトコルでの送受信および YMODEM-gプロ  トコルによる送信を行うものです。  <ロード方法>   なんらかの方法でバイナリ転送が出来る方は直接 "YM" を転送してください。  そうでない方は、"YM.UU" をポケコンにロードし、RUNします。   このプログラムは、"UUSFX"((C)E.Kako)によって作成されたもので、実行す  ると自動的に"YM"というファイルが作成されます。  <実行方法>   あらかじめ通信パラメータはあわせてください。   WTERMを使用するときはリバースモードで起動してください。   ★BASICから実行する場合    機械語領域を7KB以上確保してください。    LOADM "YM" でロードします。    CALL &BE000"-S|R[S] [-option] Filename... で実行します。   ★TY−DOSから実行する場合    コマンドラインから、    YM -S|R[S] [-option] Filename... で実行します。   ★switch    -R[S]   受信(-RS とするとシングル受信)    -S    送信 -O 受信時にファイルが存在しても上書きする    -L    受信時、ファイル名を小文字にする    -N    転送を中断してもファイルを削除しない(受信時のみ有効) -P{A|B} フロー制御を行うポートを設定(<ケーブルについて>の項参照)    -Bxxxxx  転送速度(1200/2400/4800/9600/19200)    送信か受信かを指定するスイッチは必ず付けてください。また、シングル受   信の時、とくに '-RS'と指定しなくても多くの通信ソフトでは動作しますが、   転送が終了してもポケコン側が待ちつづける場合は '-RS'と指定してください。    '-O'を指定しない場合は、上書きするかどうか聞いてきます。    '-P'を指定しない場合は、'-PA' を指定したとみなします(デフォルト値は   変更可能です)。    転送速度のみ指定するか、何も指定しないと CANコードを送出します。    ファイル名は送信時のみ指定可です(複数指定可)。受信時はドライブのみ   指定出来ます。    また、ワイルドカードも使用出来ます。    スイッチは大文字でも小文字でもどちらでもかまいません。    例     F>YM -S ABC ABC というファイルを送信します     F>YM -S -PB *.*     カレントドライブの全てのファイルを送信します     F>YM -R -B9600 9600bps で受信します     F>YM -R -O S2: S2:にファイルを受信します(上書きする)     F>YM     CAN コードを送出します     F>YM -B19200      19200bps でCANコードを送出します   ★中断するとき    BREAKキーを押してください。    BREAKキーを押してE500側は止まっても、相手が中断してくれない   こともあります。これは相手のソフトによって違うようです。    相手が中断してくれなかったときは、相手側からも中断させるか、何もオプ   ションを付けないか転送速度のみ指定で起動してCANコードを送ってください。  <ケーブルについて>   YMODEM-g プロトコルでは、ハードフロー制御でファイルの転送を行います。   しかし、ポケコンで使用しているケーブルには様々な種類があるため、制御す  るポートを 指定してやる必要があります。   ケーブルを以下のようにTYPE AとTYPE Bの2つに分類します。   ケーブルの結線についてはCABLE.DOC参照   TYPE A : RS−CD接続    ・シャープ推奨のクロスケーブル    ・レベルダウンコンバータ   TYPE B : RS−CS接続    ・一般的なクロスケーブル    ・モデム(ストレートケーブル)   起動時に -P オプションを用いて、TYPE AなのかBなのかを指定します。   (受信時は不要)   TYPE Aの場合(指定しなくてもかまいません)    YM -S -PA filename   TYPE Bの場合    YM -S -PB filename  <プログラムの修正>   -P オプションを指定しなかったときに制御するポートを変更する場合は以下  の手順で変更してください。   TYPE Aの場合    修正の必要はありません。   TYPE Bの場合    "PATCH.BAS" を実行してください。    例:     RUN     Drive:F     TYPE(A/B):B     Complete!  <エラーメッセージ>   ・File can't open     存在しないファイルを指定したり(送信時)、存在しないドライブを指定    した時。   ・File write error     容量不足等によりファイルへの書き込みが出来ない時。   ・Block No. error (Complemet error)     シーケンス番号とシーケンス番号の補数の和が255にならなかった時。    ※シーケンス番号か、その補数のどちらかに文字化けが発生。   ・Block No. error (Duplicate packet)     直前に受信したブロックと同じシーケンス番号を受信した時。   ・Block No. error (Out of sequence)     次に受信するはずでないシーケンス番号であった時。    ※受信すべきブロックを受信出来なかった。   ・Sum/CRC Check error'     サムまたはCRCが一致しなかった時。   ・Retry over     リトライの回数が10回を越えた時。   ・Time over     一定時間データが送られて来なかった時。   通常は文字化けが発生することはないと思うので、エラーは    「File can't open」「File write error」「Time over」   の3つ位でしょう。  <注意>   本プログラムではハードフロー制御を行っています(送信のみ)。従って、ハ  ードフロー制御の出来ない回線では正常に動作できません。   YMODEMの場合は、テキスト送受信と違って、原則として送信を開始して  から受信を始めてください。(別にどちらでもいいのですが)   バグが出たー!とか、なんか変だー!とかありましたら、連絡してください。  <CRC32>   このプログラムのCRC32値は CRC32=00583F3D, 3922bytes   です。  <参考にしたもの>   このプログラムを作成するために以下のものを参考にさせていただきました。    ・aplinks               N.Kon    ・ISHE                  E.Kako    ・PC−E500/1480U活用研究     工学社    ・XMODEM/YMODEM PROTOCOL REFERENCE   Chuck Forsberg   (敬称略)  <YMシリーズについて>   YMには    YM Ver 1.xx    YM Ver 2.xx   の2つがあります。   Ver 1.xxは、YMODEM(BAT)をサポートし、フロー制御なしで動作し  ます。そのため、通信に最低限必要なSD,RD,SGさえ接続されていれば動  作します。   Ver 2.xxは、さらにYMODEM−g送信をサポートするためにハードフロー  制御を行っています。そのため、ハードフローの効かない回線では正常に動作し  ません。   お好きな方を選んで使用してください。 <謝辞>   コマンドライン解析ルーチンの使用を快く許可していただいた E.Kako さん、  多くの提案,助言をしてくださった N.Kon さん,きゃぱさん,みずほさん、ほ  か試用していただいたみなさんに感謝いたします。  <変更履歴>   V2.00  YMODEM−g送信対応   V2.01  -P オプションの追加    メッセージ表示の不具合の修正 秀Term対応 <著作権について>   ・このプログラムの著作権は赤川裕一が保持します。 ・このプログラムの使用に際し、いかなる損害も作者は責任を負いません。   ・個人使用の範囲内であれば改変は自由です。   ・配布転載は一切の改変,アーカイブの変更をせず、営利を目的とせず、作者    の著作権を侵害しなければ自由に行って結構です。 ポケット通信 Ver.3 2787  Rev NIFTY-Serve KGG01771 Rev