------------------------------------------------------------------------------- TR−DOS.SYS Version 0.33 +Utilitys For PC-E500/1480U + TY-DOS system Programed By T.Kobayashi (Ryu) -------------------------------------------------------------------------------  TY−DOSとはPJ’88年8月号〜10月号に山口敏郎氏が発表されたPC− E500用のDOS(ノヨウナモノ?)です。  このTR−DOSはそのTY−DOSの上位互換(一部非互換)をもち、さらに常駐型にしたものです。’TYDOS.SYS’のかわりに使用してください。 ☆★☆ 動作環境 ★☆★ SHARP PC-E500/1480U serise ( PC-E500 ROM Verersion 3 及び ) ( PC-1490U ROM Verersion 6 にて動作確認 ) TY-DOS system TY−COM V1.11 が必要です。 ☆★☆ 同梱ファイル ★☆★ --filename-- -size- --date-- -time- --crc32-- TRDOS 2108 93-03-21 0:33 550F56A9 EX_TYCOM 529 93-03-19 0:33 1A7DC64A INIT 150 93-01-18 0:10 AB6CBEDA PATH 223 93-03-16 0:11 581F8F08 SHELL 223 93-03-16 0:11 6FCBC7DB  CRC32は、近成人氏の CRC32 で検査した値です。 ☆★☆ TY−COMの入手方法 ★☆★  残念ながら現在ポケット通信が新ホストになり、フリーソフトなどの移行はまだ行われていないため入手が不可能となっています。  PJのコピーサービスにて手に入れるなどの方法で入手して下さい。  なお、現在このTY−COMを解析し、これと同等のコマンドラインプロセッサの作成を行っていますが完成がいつになるかは不明です。 ☆★☆ インストール方法 ★☆★  まず8KB以上のマシン語エリアを確保します。  確保できたら、’TRDOS’をPC−E500のメモリ上にロードし、  CALL &BE000[ret]  を実行することにより、デバイス・ドライバとして登録されます。  デバイス・ドライバとして登録された後は、マシン語エリアは不要ですが、TYC OM.SYSなどのアプリケーションに必要なメモリは確保しておいてください。 ☆★☆ 使い方 ★☆★  BASICから  INIT”DOS:”[ret]  を実行することにより、起動します。  この時”S1:”に’EX_TYCOM’を入れておいてください。  また、’TYCOM.SYS’をパスの通ったドライブに入れておいてください。  あとは’TYDOS’と同様に使用してください。 ☆★☆ TY−DOSとの互換性について ★☆★  基本的にTY−DOS上で動作するAP(アプリケーション)は全て動くはずです。  ただし、FEPについてはプログラムの不都合及びデバイスドライバーの組み込み がFEPに相当するため、私の独断で対応不要と判断し未対応となっています。(FE Pの実行は可能でしょうが、組み込まれません)  もし、FEPも必要だ!と思う方がいましたら連絡をいただければ検討の上対応し たいと思います。  それと、デバイス・ドライバーとして常駐するため、TY−DOSで実行できなかっ た、BF800h〜BFBFFhを使用するプログラムも実行できます。 ☆★☆ 組み込みについて ★☆★  デバイス・ドライバの組み込みルーチンについては近成人氏、加古英児氏のデバイ ス・ドライバの組み込みルーチンを参考にしています。  なおデバイス・ナンバーは近成人氏のクロックデバイス・ドライバと同様に現在の 最大値+1に設定されます。 ・仕様 ・デバイス番号 ... 不定(最大値+1) ・デバイス名 ... "DOS:","TRDOS:" ・サポートしているコマンド ・No.3fh フォーマット(TR−DOSの起動) ・No.40h 初期化 ・No.41h 〜 47h TY−DOSのファンクションコール0〜7に相当 ・No.48h 〜 4ch (暫定版のため非公開とさせて頂きます) その他のコマンドは何もしません。 ☆★☆ EX_TYCOM ★☆★  TY−DOSシステムの’TYCOM.SYS’にパッチ当てをしてTY−COM の機能を拡張するプログラムです。  TR−DOSから呼び出されると、”TYCOM.SYS”を読み込み、パッチを 当て、後述の各機能を追加しています。また、このプログラムが実行されたことがわ かるようにTYCOM.SYSのバージョン表示を書き換えます。(バージョンの小 数点以下の数字がこのプログラムのバージョンに対応しています。)  TY−DOSで使用する場合、”TYCOM.SYS”は”TYCOM1.SYS” にリネームし、”EX_TYCOM”を”TYCOM.SYS”にリネームして使用 できます。 △▼△ 追加される機能 ▽▲▽ ・power off  [OFF]キーを押すことにより電源を切ります。  [ON]キーを押して電源を入れると切ったときの状態に戻ります。 ・auto power off  一定時間キー入力がないと自動的に電源を切ります。 ・クリック音のオン/オフ  crtl+0を押すごとにクリック音のオン/オフをおこないます。 ・キーリピートのオン/オフ  crtl+1を押すごとにキーリピートのオン/オフをおこないます。 ・DIRコマンドのデバイス・ドライバ対応化  デバイス・ドライバの場合、ファイルサイズを調べるときにエラーが発生するため、ファイルサイズの表示のかわりに’Driver’と表示するようにした。 ・path機能の追加  今までは外部コマンドを(ファイルを)実行するときドライブ名を省略すると、カレント・ドライブのみのファイルを検索し実行していましたが、カレント・ドライブにファイルがなかった場合s1:→s2:→s3:→d:→e:→f:の順にファイルを探し実行します。(TR−DOS.SYS使用時は変更プログラムにより変更可能) ☆★☆ INIT ★☆★  TY−DOSのコマンドライン上から E>INIT L:D  というように使います。 *注意* ポケットリンクの切断のみを行うために作っています。したがって、 RAMFILEの確保などの動作については保証しません。 *補足* TR−DOSの改善によりTR−DOSからのHMFiler(HiM氏作)の起動またHMFilerからのTR−DOSの起動ができるようです。しかしすべての動作の確認をとったわけではありませんので、暴走などする可能性はあります。十分注意して使用して下さい。(暴走した場合御一報いただければ幸いです) ☆★☆ PATH ★☆★  TY−DOSのコマンドライン上から E>PATH S1:S2:S3:E:F:  というように使います。(最大31文字まで)  パラメータを省略すると現在設定されているPATHが表示されます。 ☆★☆ SHELL ★☆★  TY−DOSのコマンドライン上から E>SHELL S2:TYCOM.SYS  というように使います。(最大18文字まで)  パラメータを省略すると現在設定されているPATHが表示されます。 ※INIT、PATH、SHELLはBASICからはメモリにロードして CALL &BF400”・・・・・[ret] として実行できます。 ☆★☆ 使用・再配布・譲渡・改良について ★☆★  現段階では、試作段階であるため、バグなどがある可能性がありますので、再配布 転載などはすべて禁止します。(暴走する可能性もあるかも・・・(^^;)  改良、改変は自由にしてかまいません(せっかくだから改良した点を教えて欲しいな)が、著作権を侵害するような行為は絶対にやめてください。  また、バグ報告、改良点などありましたら、連絡を下さい。できる限り対応したいと思います。 ☆★☆ 連絡先 ★☆★ 感想・バグレポートなどは、メール及びボードへの書き込みにてお願いします。  POCKET通信Ver.3 [tel:03-3299-8661] 2215 Ryu NIFTY-Serve KFB00067 Ryu  〒331 埼玉県大宮市三橋2−128−7 小林龍也 ☆★☆ 参考資料 ★☆★ 1)PC−E500/1480U活用研究 1989年 7月25日 発行 発行所 株式会社工学社 2)“TY-DOSシステム” 山口敏郎 PJ’88年8月号〜10月号  3)EXTSLOT(etc) 加古英児 フリーソフトウェア  4)リアルタイムクロックを内蔵する 近 成人 PJ’92年12月号 ☆★☆ 履歴 ★☆★ ◇TR−DOS Ver. 0.10 暫定版  山口敏郎氏作の’TY−DOS.SYS’を解析し、参考にして作成。 1992/11/19 Ver. 0.20 暫定版2  DOSの起動をINIT”DOS:”で行うようにした。  新たなファンクションコールを追加した。(非公開)  ファンクションコールをIOCSとして組み込んだ。 1993/01/18 Ver. 0.30 暫定版3(非公開)  文字列の解析ルーチンをTY−DOSとは異なったアルゴリズムに変更。  KNJSCRN(EXTSCRN)の有無のチェック方法を変更した。 1993/02/07 Ver. 0.31 暫定版4  TR−DOS起動中リセットなど、正常終了しなかった時、再度起動した時 に異常動作を起こす事があった点を回避するようにした。 1993/02/16 Ver. 0.32 暫定版5  プログラムの簡略化。  DOSエントリーのコマンドNo.を変更。 1993/03/16 Ver. 0.33 暫定版6  AP起動時にBPを戻すように変更。 1993/03/21 ◆EX−TYCOM Ver. 0.20 暫定版  TY−COM.SYS(V1.11)にパッチを当て、パワーオフ、オート パワーオフ機能を追加するようにした。 1992/06/16 Ver. 0.21 暫定版2  ctrl+0で、クリック音のオン/オフ、ctrl+1でキーリピートの オン/オフができるようにした。 1992/06/17 Ver. 0.22 暫定版3(非公開)  パワーオフの前に、クリック音を消すようにした。  オリジナルの’TYCOM.SYS’を’tycom,sys’にリネーム していたのを’TYCOM1.SYS’にリネームするように変更。 1992/07/21 Ver. 0.23 暫定版4  DIRコマンドで、デバイス・ドライバが組み込まれていてもディレクトリ を取れるようにした。 1992/07/27 Ver. 0.30 暫定版5  PATH機能追加。  ’TYCOM1.SYS’の読み込みに失敗した時、BASICに戻らなか ったバグを取った。 1992/08/01 Ver. 0.31 暫定版6  PATH機能で”D:”にも読みにいくようにした。  パワーオフの時LCDの表示を消すようにした。  TR−DOS使用時、PATHはTR−DOSのワークに記録されているの を使用するようにした。 1993/01/18 Ver. 0.32 暫定版7  内部コマンドのBASICをEXITに変更するようにした。  TY−DOS、TR−DOSどちらからでも起動を可能にした。 1993/01/22 Ver. 0.33 暫定版8  TR−DOSエントリのコマンドNo.変更に対応。 1993/03/19 ◇INIT Ver. 0.10 暫定版  TY−COM上からポケットリンクを切断を行う。 1993/01/18 ◆PATH Ver. 0.10 暫定版  TR−DOS使用時のPATHの変更、表示を行う。 1993/01/18 Ver. 0.11 暫定版2  TR−DOSエントリのコマンドNo.変更に対応。 1993/03/16 ◇SHELL Ver. 0.10 暫定版  TR−DOS使用時の起動するSHELL(TY−COM)のドライブ、 ファイル名の変更、表示を行う。 1993/01/18 Ver. 0.11 暫定版2  TR−DOSエントリのコマンドNo.変更に対応。 1993/03/16