[[[  KNJSCRN for PC−E500シリーズ  ]]] −−− 1.はじめに −−−   このプログラムはPC−E500でJIS第1水準の漢字を表示させるためのもの  です。1画面に20文字×4行の表示が可能になります。ただし、画数の多い文字は  判読がほとんど不可能です。   漢字フォントデータは同梱のMAKEFONTというPC−9801用のプログラ  ムを使用して、98の漢字ROMから作成します。あるいは、本パッケージとは別に  「Nagara」というfreeの漢字フォント・データを配布しておりますので、  こちらもダウンロードすることをおすすめします。 −−− 2.準備するもの −−−  まず、インストールのために必要なものをすべて以下にあげます。  (1) PC−E500シリーズ本体  (2) 64KB以上の内蔵RAMあるいはRAMCARD  (3) レベルコンバータ  (4) PC−9801シリーズ(LT/XAは除く)  (5) ターミナルソフト −−− 3.インストールの手順 −−−  (1) 『PC−E500でメモリスロット上にフォント領域を確保します。』    そのためには"S1:"か"S2:"に53Kバイト以上の空きが無ければなりません。    DSKF"S1:"等で確認してください。そして、機械語領域を7Kバイト以上確保し、    LOADM "KNJINIT" : CALL &BE000 としてください。 すると、"S1:"か"S2:"に    "KNJFONT.SYS"というメモリブロックが作られます。  (2) 『PC−9801でフォントデータを作成します。』    まず、MS−DOSから"MAKEFONT.EXE"を起動します。VRAM領域の一部を    ワークエリアに使用しますので、VRAMの番地が異なる一部の98では動作    しない場合があります。 正常に実行されると、"KNJFONT.DAT"というファイル    が作られます。   (別途に配布されているフォントデータを使用する場合には、この(2)の作業は    必要ありません。)  (3) 『フォントデータをPC−E500に転送します。』    まず、PC−E500は機械語領域を7Kバイト以上確保し、RS−232C    の通信パラメータを、OPEN"COM:9600,N,8,1,A,C,&H1A,N,S"等と設定します。    そして、LOADM "KNJRECV" : CALL &BE000 とします。 RS−232Cからの    受信を開始します。 一方、PC−9801ではターミナルソフトを起動して、    先ほどの"KNJFONT.DAT"を送信してください。  (4) 『PC−E500に漢字表示のためのドライバを組み込みます。』    まず、機械語領域を7Kバイト以上確保し、LOADM "KNJSCRN" : CALL &BE000    で実行します。 すると"S1:"上に"KNJSCRN.SYS"というメモリブロックが作成    され、ドライバがIOCSリンクに組み込まれます。  以上です。  ※ version 1.2以前では、KNJSET1,KNJSET2,KNJSET3というファイルネームでしたが、   分かりにくいので、KNJINIT,KNIRECV,KNJSCRNに変更しました。 −−− 4.再インストールする場合について −−−  暴走などでリセットして使用できなくなった場合について説明します。   "S1:KNJSCRN.SYS"が正常に残っている場合にはRELINKというソフトの類を  使えば、ほとんどの場合、再び使用できるようになります。   "S1:"の内容を初期化したが、"S2:"にフォントデータが残っている場合には、  上記の(4) だけで再び使用できるようになります。   "S2:"も初期化してしまった場合、"KNJFONT.SYS"をディスク等にバックアップし  てあれば、"S2:"に再度コピーしなおして使用できます。その際に正常に表示が行わ  れない場合には、INIT"SCRN:"と入力すれば、"KNJFONT.SYS"を検索しなおしてアド  レスを正して正常に表示するようになります。 −−− 5.プログラムの説明 −−−   デバイスの名前  "SCRN:" , "STDO:"   デバイスの番号  0   サポートしているコマンド     No.0Bh LCDキャラクタデバイスへのブロック出力     No.0Dh LCDキャラクタデバイスへの1バイト出力     No.3Fh フォーマット     No.40h 初期化     No.41h 任意の位置への1文字出力     No.42h 任意の位置へのn文字出力   ※それ以外のコマンドはROM中のオリジナルの方を呼び出しています。   フォーマットコマンドは、INIT "SCRN:"にて呼び出されます。PC-E500では、本来   ANKフォントの初期化のために使われていますが、KNJSCRNでは漢字フォントの再   検索をしたあとで、ANKフォントの初期化を呼び出します。   (ただしPC-1480Uでは、IOCS No.3Fhはサポートされていません。)   また、INIT "SCRN:R"により、漢字表示を一時的にやめることができます。再度、   漢字表示する場合には、INIT "SCRN:"としてください。 −−− 6.フォントについて −−−    PC−9801でフォントを吸い上げた場合は、それと同じになります。    つまり、いわゆる「98漢字」を表示できますが、新JISの記号は表示   できません。    漢字フォント「Nagara」を使用した場合は、新JISで追加された   記号や枠線が使えます。字体が変更されたものは旧JISのままです。    また、98固有の記号や枠線もサポートしています。 −−− 7.バージョンアップの履歴 −−−     バージョン  日付     version 1.0 90/09/03 初版     version 1.1 91/02/09 64KB以上のRAMCARDにもインス トールできるようにした。     version 1.2 91/12/08 KNJFONT.SYSを検索するように フォーマットコマンドを拡張した。     version 1.4 92/07/30 KNJFONT.SYSの検索を"S2:"にも 対応した。 INIT "SCRN:R"に対応した。 −−− 8.著作権について −−−    このプログラムはフリーウェアですが、著作権は加古英児が保持します。    配布転載は、改変せずに、営利を目的とせずに、作者の持つ著作上の権利を   侵害しないようにしてもらえれば、あとは自由に配布転載して結構です。