PI−5000用 VOGUE COMPILER  本ソフトは誤使用により、本体データを  壊す可能性が有りますので使用には注意  して下さい。 ******************************************************************************* *本Vogue-- on ADDINは使用方法を誤れば容易にZaurusの本他に機能を壊します。 * *よって使用に関しては、ドキュメントを熟読の上、必ず本体のバックアップを取って実行 * *して下さい。 * *仕様の公開されていない環境で製作したソフトのため、今後いかなる障害が発生する * *か予想できません。この場合に発生するいかなる損害についても、私は責任を負えま * *せん。使用者個人の責任において使用して下さい。 * ******************************************************************************* Vogue-- on ADDIN       (平成7年5月14日 ver.0.16) 本ソフトは、近 成人氏が作成し、佐藤 正浩氏DB−Z,Zaurus(PI3000)に移植され たものです。今回,PI-5000のADDIN機能で動作するように改造しましたので、ここに アップロードします。 このソフトはPIMとしてのZaurus上で動かすには、非常に危険なものですが、その点を 十分理解して使用すれば、BASICと比較にならない、開発性、高速性が得られます。 特に通常のプログラムでは10から20倍の高速性が得られますので、是非試して下さい。 なおこのソフトは、BASIC EDITOR(Ver.0.93v)と組み合わせて使用できます。 ■まえがき  「VOGUE-- on ADDIN」は、近 成人氏によって発表された PC-E500シ リーズ用の並列処理機構内蔵型構造化言語コンパイラ「VOGUE」を PI-5000のADDINに移植したものです。 DB-Z,PV-F1,ZAURUS には佐藤 正浩氏が移植されました。今回のPI-5000への 移植は佐藤 正浩氏のZAURUS版から行いました。 以下に佐藤氏のまえがきを転載します。(本文は、佐藤氏のドキュメントをベース にさせていただいております。)  「VOGUE-- for ZAURUS」は、近 成人氏によって発表された PC-E500シ リーズ用の並列処理機構内蔵型構造化言語コンパイラ「VOGUE」を DB-Z,PV-F1,ZAURUS に並列処理機構を外して移植したものです。  残念ながら並列処理関係の機能とスクリーン構造体を使用する描画処理 関数、一部の雑関数がハードウェアの資料不足や多機種対応、メモリの制 限等の理由によりサポート出来ませんでしたが、その他の大半の組み込み 関数と各種機能はそのまま使用できます。 ■原作まえがき  VOGUEは、プロセスの並列動作機構を内蔵した構造化言語コンパイ ラです。C言語に似た感じはしますが、C言語ではありません。組み込み 関数が豊富なので、ライブラリの管理に煩わされることなく、お手軽なプ ログラミングを楽しむことができると思います。 ■注意 !!!必ず読むこと!!!   Vogueはコンパクトで優秀なコンパイラですが、使い方を誤るとZaurusの貴   重なデータを簡単につぶしてしまいます。これはどんなに注意してプログラムを作成   しても、不注意で壊す事がありますので、必ずバックアップを取ってから実行して下さ   い。   このコンパイラは、シャープのADDINソフト開発規則に根本的に違反しています。(機   械語を使用しています、機械語を生成します。)よって、いかなる事故が発生する   か分かりません。このことを良く認識した上で、各自の責任の範囲で使用して下さい。   Zaurusは、スケジュールその他のデータが、BASIC(又はVogue)から見えるメモリー空間   に存在し、何の保護もなされていません。自由に読み書きできますが、1バイトで   も誤ったデータを書き込むと、完全に全てのPIM機能が使えなくなることがあります   C言語等を熟知している方であれば、このあたりの事が分かると思いますが、ポインタ   の操作を少し間違っただけで、メモリーに誤ったデータを書くことは頻繁にありま   す。よってVogueを動作させる前には、必ずバックアップをとりましょう。       PIM機能を壊す例       ad = 0x40000; *ad = 0;   これだけで完全にPIM機能は使えなくなるでしょう。   またVogue使用後は、バグがあれば、どこかのメモリーが破壊されているかもしれ   ません。特に暴走した場合等はどこかのデータが破壊されているかもしれません。   特に、Zaurusのバックアップは、バックアップを取るときには、データが破壊されているかど   うかを全てチェックしていないようで、一度、バックアップを取ったデータが戻せなくなる   トラブルがありました。恐らく、バックアップを取る前にデータが破壊されていたのだと   思いますが、全くバックアップデータが読めないということになりましたので、   バックアップをとるときにも十分注意して下さい。   私は、フラッシュROMカードに2つのバックアップファイルを作り、PIM用とVOGUE   用に分けて使用しています。   また暴走時にフラッシュROMカードの内容をつぶす可能性を恐れ、Vogue実行   時には、フラッシュROMカードを抜いています。   ここまで、注意しないと恐らく大事なデータをつぶすことになります。よって次の方   以外は、Vogueを使用しないで下さい。   1.毎回バックアップをとって、実行する方   2.本体に重要なデータが入っておらず、壊れても惜しくない方   3.完全無欠で、バグ(ミスタイプも含め)を一度も作ったことの無い方。       (そんな人はいないと思いますが!) ■動作環境 ●ZAURUS SHARP : PI-5000 残念ながら、PI-4500ではメモリーの制限で使用できません。 今後希望があれば、縮小版を作成します。ご連絡下さい。 ■VOGUE-- on ADDINの使用方法 本パッケージ(VOGUE_AD.LZH)をディレクトリ構造を保存したまま、解凍して下さい。    BASIC EDITOR ver.0.93vのファイル内次の物をVOGUE-- on ADDINの\BINのディレクトリーに    コピーし、ADDINローダーを立ち上げVOGUE_ADを選択して、ADDINします。       ZEDIT.BAS , ZEDIT.BA0 , ZEDIT.BA6    (ZEDIT.BA1はコピーしないで下さい。)    後は、ZAURUS側で、BASIC EDITORを立ち上げれば、VOGUE編集モードになり、    ソースを編集し、compileコマンド等でコンパイル実行できます。       !!詳細のドキュメントはDOCのディレクトリのVMMZ.DOC以下に書かれております。    必ず読んだ上で実行して下さい。 ■BASIC EDITOR VOGUE拡張部説明   VOGUE--が組み込まれると、以下のコマンドが使用できるようになります。    COMPILE :メモリー上にあるプログラムをコンパイルします。      (省略形 COMP. COMPI. COMPIL.)       ファイル名を指定すると、指定されたファイルをコンパイルします。       オプションは、VMMZ.DOCを参照してください。    EXEC :メモリー上にあるオブジェクトを実行します。(当然コンパイルされてい       なければなりません。)      (省略形 EX. EXE. )    RUN : メモリー上にあるプログラムをコンパイルし実行します。       ファイル名を指定すると、指定されたファイルをコンパイル、実行します。    LOAD:プログラムまたは、オブジェクトをメモリーにロードします。    ,O オプションをつけるとオブジェクトをロードします。   (デフォールトファイル拡張子 ソース:BAV , オブジェクト:BAO )    SAVE:プログラムまたは、オブジェクトをファイルにセーブします    ,O オプションをつけるとオブジェクトをセーブします。   (デフォールトファイル拡張子 ソース:BAV , オブジェクト:BAO )    ARGMENT:オブジェクトに引数を渡します。    なおVOGUE MODEでは、ファイルの行番号はLOADするとき付加され、SAVEするとき削除    します ■ソースファイルの記述について    ソースはBASICと同様に行番号をつけて記述します。しかしこの行番号はあくまで編    集用であり、ファイルのSAVE,LOADを行うと行番号が変更されます。 またコンパイル時のエラーメッセージ等は、何行目かを表示しており、上記の行番号と異なる ことに注意して下さい。 ■コンパイル方法ならびにオブジェクトの扱い   BASIC EDITORよりCOMPILEコマンド又は、RUNコマンドによってコンパイルが実行されます。 この場合、コンパイル対象となるメモリー中にある編集中のテキストであり、 いったんテンポラリファイル(ZEDIT.BA3)にコピーされてからコンパイルします。 (このテンポラリーファイルは、電源切り後も残っていますので、機能+カードキーを  押す事により読み出す事が出来ます。 -Sオプションによりソースファイルを指定すると、そのファイルをコンパイルします。 オブジェクトはメモリ上のコンパイラの直後に作成されます。コンパイルは 1パスで全ての処理を完了します。  コンパイルに成功すると "Compile end" の表示とともにオブジェクトプ ログラムの最終アドレスが示されます。このオブジェクトを実行するには EXECコマンドを実行します。(RUNコマンドでコンパイルした場合には、そのまま Y キーを 押せば実行します。  VOGUE-- on ADDIN では (1)コンパイラと共存するオブジェクト(メモリ上に展開) (2)コンパイラと共存しないオブジェクト(ファイル上に展開) の2つのタイプのオブジェクトを生成することができます。オブジェクト に関するオプションを指定しなかった場合は(1)のタイプのオブジェク トが生成されます。(2)のタイプのオブジェクトは、「オプションにつ いて」に示すようなオブジェクトに関するオプションを指定した場合に生 成されます。このオブジェクトの実行方法は「オプションについて」を参 照してください。  (1)のタイプのオブジェクトをファイルとして作成したい場合は、コ SAVE コマンドで ,OオプションをつけてSAVEして下さい。 ■著作権について  本ソフトウェアの著作権は近 成人および佐藤 正浩が所有します。    追加改造部、及びBASIC EDITOR部に関しては川久保 隆が所有します。 ■再配布等について  アーカイブ内容を改変しない限りアーカイブの再配布は自由です。 譲渡もこれに準じます。  転載時には、事後で結構ですから、その旨を連絡してください。 ■おわりに  本ソフトの使用上の感想、その他、バグ報告等に関してご意見下さい。               NIFTY : GCA02221 川久保 隆 このようにすばらしいコンパイラを開発された近 成人氏、及び佐藤 正浩氏に敬意を示 します。  また、今回Addin機能としてuploadすることをお許しいただいたことを、ここに感謝  いたし、お礼申し上げます。  また、この移植及び、テストにおいて、多大なるご協力いただきました加古 英児氏に感 謝いたし、お礼申し上げます。