常駐時計 for SHARP PI-3000(ZAURUS) Copyright(c)1994 E.Kako 【1】 紹介 Apple社のMacintosh用のソフトで「Super Clock!」というものがあります。これ を使用するとメニューバー上に時計を表示することができました。また、PC-9801 やその他のMS-DOSマシンなどでも画面の画面の最下行に時計を表示するソフトが存 在しておりました。 似たようなソフトを作成しましたので発表します。 【2】 動作環境 SHARPのPI-3000(ZAURUS)本体と関数プログラムカードPA-9C3またはBASICカード PA-9C9xまたはPI-3C95が必要です。 また、本プログラムをパソコンから電子手帳に転送するために、RS-232Cレベル コンバータCE-150T(S)またはHyperHAL-CATCHなどに付属している互換品DTIF-110 が必要です。そして、転送のためにパソコン用の通信ソフトを用意してください。 私は、技術評論社のCCT98を用いておりますが、WTERMやhtermなどでもいいです。 【3】 インストール (1)注意 本ソフトウェアは、全部機械語で書かれております。この機械語ソフトをパソ コンから電子手帳に転送するためのBASICのインストールプログラムの形で添付し てあります。 まず本パッケージ中に以下のファイルが存在することを確認して下さい。 filename size time stamp --------------------------------------- RCLOCK .BAS 5948 94-11-13 3:15 ... インストールプログラム 本ソフトウェアをインストールするためには大量のメモリを必要とます。別のプ ログラムやファイルを入れているとインストールできないことがあります。 (2)インストールプログラム"RCLOCK.BAS"の転送と起動 次に、電子手帳とパソコンをCE-150T(S)で接続し、電子手帳に"RCLOCK.BAS"を転 送します。それには、まず電子手帳側で LOAD"COM:9600 と入力します。そしてパソコン側で、通信ソフトを起動し、通信パラメータを9600 bps,キャラクタ8ビット,1ストップビット,パリティなし,送信改行コードCRに設定し RCLOCK.BASを送信(upload)します。送信(upload)終了後にパソコン側でキーボード からCTRL+Zを入力し、電子手帳にプログラムが終わりであることを知らせます。 無事に受信できたら、電子手帳側で、 RUN と入力します。もし"Mode error"と表示されたならば、「MODE」キーでRUNモードに してからRUNしてください。 (3)インストール インストールプログラムは、まず最初に機械語の領域を確保するために、機械語 領域の設定を"S1:EXEC.SYS"に書き込みます。これはリセットにより再起動すると 実際に確保されることになっておりますので、リセットを行います。 常駐時計 Ver 1.00 (c)1994 E.Kako 機械語領域を確保します。 PUSH ANT KEY TO RESET と表示されるので、何かキーを押してください。押されるとリセットになります。 表示濃度調整とタッチパネル調整の画面が出ますが気にしないでCEキーを押して ください。 リセット後、特に問題がなければ「常駐時計」はインストールされ、これ以後 画面の上部に時計が表示されます。 (4)エラーについて 以下のようなエラーメッセージが出る場合には、何か問題があります。 "Not enough memory" カードのメモリが不足している場合にこのメッセージが出ます。不用なファイルを 削除して空きメモリを増やしてください。 "CHECK-SUM ERROR" MARU_COM.BASが正しく転送できていない場合にこのメッセージが出ます。再度、 転送しなおして下さい。 【4】 動作原理の説明 まず、PI-3000(ZAURUS)のCPUについては、シャープのポケコンと同じ系列のESR-P という8ビットのCPUが使われてます。工学社の「PC-E550*PC-1490U活用研究」という 本に、このCPUの機械語の詳しい説明が載っています。 ESL-Pの割り込みのうち、SlowTimerInterruptを用いて時刻をチェックして、4秒毎 に時計を画面上に書き込みます。このとき、画面の左上のアイコンなどをチェックし て、現在ZAURUSがどのようなモードかを調べます。そして時計の表示位置を変更して います。 例えば、時計以外にも例えばカレンダー表示時に今日のスケジュールやアクション リストを表示するということも可能ですので、気が向いたらそういうのも作ってみよ うかと思います。 【5】 著作権について ・本ソフトウェアは、フリーソフトウェアです。 ・著作権は、加古英児が保持します。 ・いちおう、作者はこのソフトウェアにバグを出さないように努めましたが、この ソフトウェアを利用することで万が一損害が発生しても、作者は免責とします。 ・配布や転載は、改変せずに、営利を目的とせずに、その他の作者の持つ著作上の 権利を侵害しないようにして、あとは自由に配布や転載して下さい。 ・その他の不明な点については、下記まで書面にて問い合わせてください。 〒448 愛知県刈谷市今川町山脇71番地 加古英児